古酒は香りや味に癖がある場合もあるので注意
生まれ年や結婚した年などのビンテージ物ワインは、贈られた側にとってかなり印象に残る贈り物です。
「このワイン、もう25年も経っているのか。どんな味がするのだろう?」と、ワクワクしながら開栓する姿が目に浮かびます。
ところが古酒はコルク回りにカビが生えているケースが非常に多く、それが「ワインが腐っている」と勘違いされる要因になっています。
古いお酒では当たり前の事なのですが、通常、食品にカビが生える事など考えられないため「腐っている」とクレームに発展してしまうのです。
また古酒そのものが独自の味わいを持っているのも大きな特徴です。
普段から若く新鮮でフルーティーなワインの味に慣れ、古酒を飲み慣れない方にとってはハードルが高めです。。
ビンテージ物ワインはその保管状況がしっかりした物でないと品質が劣化している場合もあり、贈り物としてチョイスするには要注意です。
オーガニックワインも癖がある場合があるので注意
昨今の健康ブームで、オーガニックワインに注目が集まっています。
オーガニックワインは合成タンニンや酸味料を加えた一般のワインとは違い、調味料(化学物質)を一切使わずに製造されたワインを言います。
調味料だけではなく、化学肥料や農薬、除草剤などを使わずに栽培された葡萄が使われており、健康志向の方には特に向いた商品なのです。
ところがこのオーガニックワイン、調味料を使っていないため独自の「ビオ臭」と呼ばれる匂いを感じる方が多くいらっしゃいます。
このビオ臭、硫黄のような匂いとして感じる方もいますし、動物の匂いと感じる方もいます。
温泉地に行った事のある方なら「硫黄の香りがする」と言われると何となくピンと来るかもしれませんね。
鼻をつく独自の匂いなので、苦手な方は思わず「うっ!」と唸ってしまいます。
普段からオーガニックワインを飲んでおり「ビオ臭に抵抗がない」と言う方ならともかく、オーガニックワインを飲んだ事がない方、ワインにこだわりがない方に対してオーガニックワインはハードルが高めです。
全てのオーガニックワインに独自の香りがするわけではありませんが、気軽に誰にでも贈れるワインとしてはオーガニックはやや不適と言えるでしょう。
【まとめ】相手がワイン通じゃない限り、無難なワインをプレゼントしよう!
ワインを贈る相手がかなりのワイン通で、古酒やオーガニックワインを好んで飲まれるような方であればビンテージ物ワインも喜ばれるかもしれません。
ただ、ワイン通ではない方に古酒やオーガニックワインは個性が強すぎるため、多くの方から支持される人気のあるワインを贈る方が無難です。